日本メジフィジックスは、おかげさまで
2023年3月に創立50周年を迎えました。
これまでの皆さまの支えに
心より感謝を申し上げます。
核医学の普及
医療の現場と協力し
核医学を当たり前に
RI(放射性同位元素)を使った医薬品や診療サービスの開発はもちろん、業界を牽引するパイオニアとして医療現場の方々とともに核医学の普及に努めています。
安定供給の実現
全国に製造拠点を整備
短時間で効力が低下する放射性医薬品の特性を踏まえ、全国13カ所に製造拠点を開設。全国に安定して製品を供給できることが私たちの強みです。
医療の発展
多様化する医療ニーズへの対応
核医学の強みと当社のノウハウを生かした個別化医療の実現を通じて、患者さん一人ひとりに合った優しい医療の提供を目指しています。
1973年から現在まで、
核医学の発展と普及のために挑戦
を続けてきました。
その歩みをご紹介します。
創立50周年記念誌も
併せてご覧ください。
創立50周年記念誌(PDF:8.1MB)
社員が伝えたい「ありがとう」(PDF:1.0MB)
会社と事業の歴史
1973年3月
日本メジフィジックス株式会社創立
放射性医薬品の国産化と核医学の普及を目指し、日本メジフィジックス株式会社は産声を上げました。翌年には兵庫県宝塚市に工場と新しい本社が完成。日本初となる商用のサイクロトロンを設置し、原料となるRIの製造を開始しました。
- 1978年12月1日
- 年間売上高10億円突破
1983年10月
千葉工場完成
千葉県袖ケ浦市に千葉工場が完成。含まれるRIが固有の半減期により減衰していく放射性医薬品は有効期間が短いため、製造から納品までは常に時間との戦いです。千葉工場の稼働により、東日本での安定供給が格段に向上し、全国への効率的な供給ネットワークが整いました。
- 1987年12月1日
- 年間売上高100億円突破
1988年3月
コーポレートマーク完成
「高い技術と暖かい人間愛」をテーマに、当社を象徴するコーポレートマークが完成しました。medi+physicsの「m」と無限大のマーク「∞」を一体化したデザインで、医療のもつ清潔さと、若々しい発展的なイメージを表すブルー系のコーポレートカラーを合わせ、常に新鮮な視点を持って、限りない可能性へ飽くことなく挑戦することを表現しています。
1990年7月
兵庫工場完成
新たな生産拠点となる兵庫工場を、兵庫県三田市に建設。事業の拡大に合わせ、体制の拡充が次々と進められました。
1990年8月
本社を兵庫県西宮市に移転
1991年10月
中央研究所(現創薬研究所)完成
- 1993年12月1日
- 年間売上高200億円突破
- 1999年12月1日
- 年間売上高300億円突破
2004年1〜10月
PET診断薬の生産施設を全国に建設
PET診断薬「FDGスキャン®注」の上市に向け、PET診断薬専用の生産施設を全国8カ所に建設(現在は11カ所)。がんの診断で有効とされているPET診断薬は半減期が約2時間と非常に短いため、検査を行う病院内で薬剤を製造することが主流でした。そのため当時は大規模な設備がある病院でのみ検査が行われていましたが、当社から全国の病院に「FDGスキャン®注」をお届けできる体制が整ったことにより、PET検査は飛躍的に普及しました。
2004年7月
東京本部(現本社)完成
東京都江東区に東京本部(現本社)が完成。
2008年2月
本社を東京都江東区に移転
2019年9月
創薬拠点「CRADLE棟」完成
世界で注目を集めている、治療と診断を融合した新しい医療の概念である「セラノスティクス」を研究開発するための拠点となるCRADLE(クレイドル)棟が完成。研究プロジェクト名であるConsortium for Radiolabeled Drug Leadershipから命名されたCRADLEは“ゆりかご”の意味を持ち、セラノスティクス事業を“赤ん坊を育てるように大切に育て、事業の柱となってほしい”という思いも込められています。
2022年4月
世界中が注目するAc-225のサイクロトロンによる製造に成功
がん治療に効果が期待されるα線放出核種であるAc-225(アクチニウム225)の、サイクロトロンによる治験薬製造スケールでの製造に世界で初めて成功しました。私たちのお薬を待つ患者さんに、いち早く届けられるよう、Ac-225を使ったセラノスティクス製剤の研究開発に取り組んでいます。
製品の歴史
1975年12月
「クエン酸ガリウム(67Ga)注NMP」承認
日本メジフィジックスとしての承認取得第1号となり、本製品を皮切りに事業を加速していきました。
1977年3月
「スズコロイドTc-99m注」承認
それまで病院内で標識してから使われていたテクネチウム99m製品に対して、即時使用可能な既調製注射剤として自社工場で標識して販売した世界初の製品です。病院での標識操作が不要になったことで医療従事者の被ばくの低減につながりました。
1978年8月
「塩化タリウム(201Tl)注NMP」承認
1982年12月
「クリアボーン®注」承認
1984年7月
「メジテック®」承認
1986年4月
「パーヒューザミン®注」承認
2002年12月
「オンコシード」承認
海外で導入の進んでいた、線源を永久刺入(体内に残す)する方式での前立腺がんの小線源治療を日本でも受けられるようにすることを目指し、承認を取得しました。永久刺入で使用する線源としての取得は日本初となりました。
2005年7月
「FDGスキャン®注」承認
「FDGスキャン®注」が承認され、日本初のPET診断薬のデリバリー事業を開始しました。今や当社の事業の柱となるPET事業が走り始めました。
2010年10月
「ラディオガルダーゼ®カプセル500mg」承認
2013年9月
「ダットスキャン®静注」承認
2017年9月
「ビザミル®静注」承認
高齢化社会が進むにつれ、世界的にも大きな社会問題となっている認知症。「ビザミル®静注」は脳内のアミロイドベータプラークを可視化することから、アルツハイマー型認知症研究への貢献も期待されています。
2021年3月
「アキュミン®静注」承認
コーポレートカラーの青と温かみを感じるオレンジを基調に、50周年の「0」を当社の事業と深い関わりのある原子をモチーフにして表現しました。これからも、健やかで穏やかな社会となるよう、原子の力による核医学を土台とした医療の発展へと寄与していく意思を込めています。