2018年に刊行された造血器腫瘍診療ガイドラインでは、臨床病期分類においてLugano分類を推奨しています。これまでリンパ腫の臨床病期分類はホジキンリンパ腫を対象に開発された、CTに基づき判定されるAnn‐Arbor分類(Cotswolds修正案)が広く非ホジキンリンパ腫にも適応されてきました。Lugano分類はPET‐CTを用いた病期分類で、簡潔に臨床病期を判定できるように作成されています。
今回は、国立病院機構 名古屋医療センター 血液・腫瘍研究部 部長 永井 宏和 先生にLugano分類についてわかりやすく解説いただきました。
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*本動画は、2019年5月28日(火)に実施したWeb講演会です。
1.
病期分類の変遷、Lugano分類の大きな変更点
2007 revised IWCでは病期決定に採用されていませんでしたが、Lugano分類では採用されています。病型別のFDG Avidityについても紹介します。
2.
病変の基準と病期分類解説
病変の基準(リンパ節、脾臓、肝臓、中枢神経、骨髄など)と病期分類を解説します。
3.
PETによる骨髄病変の評価
PETによる骨髄病変の評価について(ホジキンリンパ腫、DLBCL)説明します。
4.
病期診断時のPET関連数値
治療前のPET検査で算出される数値(SUVmax、MTV、TLG)と予後の関係について紹介します。