1. サイクロトロンの自社保有

日本メジフィジックスの創業前は、放射性医薬品の原料であるラジオアイソトープを人工的に製造する装置であるサイクロトロンは、大学や国の研究機関にしかありませんでした。

日本メジフィジックスは、民間企業として日本で初めてサイクロトロンを自社で保有し、放射性医薬品の国産化に貢献しました。

2. テクネチウム(Tc-99m)標識製剤の全国供給

半減期が6時間のため、1日後には放射能が16分の1にまで減ってしまうようなテクネチウム(Tc-99m)標識製剤の全国供給を、日本で初めて展開しました。

*テクネチウム(Tc-99m)とは・・・年間数千万件の医療診断にしようされており世界で最も頻用されているラジオアイソトープ

3. 小線源療法用医療機器の導入

患者さんの負担が少ない前立腺ガンの新しい治療法として注目を集めている、ヨード-125による小線源療法のための高度管理医療機器の承認を日本で初めて取得し、わが国で利用できるようにしました。

4. PET検査用放射性医薬品の全国供給

PET検査用放射性医薬品 18F-FDGは、その半減期が110分と非常に短く、2時間もたたないうちに放射能が半分に減ってしまうため、医薬品として医療機関への供給は不可能と思われていました。

しかし、当社は全国11ヵ所に製造拠点を新たに設置して供給体制を整え、日本で初めて厚生労働省の承認を受けた医薬品として、全国供給を行っています。わが国のPET検査の普及に日本メジフィジックスが大きく貢献しているのです。

5. 核医学検査の普及活動

わが国の三大死亡原因のひとつである心臓疾患の早期発見、早期診断、治療方針の決定、治療後の経過観察などに有用な情報を提供する心臓核医学検査をわが国に普及させるため、循環器内科、循環器外科、放射線科医師、放射線科技師ほか医療関係者による研究会を立ち上げました。

この研究会は、既に30年以上も続き、参加者も毎回、1,000人を超える規模となり、心臓核医学検査の最先端の話題が取り上げられ、あらたに心臓核医学検査を勉強しようとする若い医療関係者の勉強の場としても意義あるものとなっています。

なお同様の、脳核医学に関する研究会も毎年開催し、核医学検査の啓蒙活動、教育普及活動に貢献しています。