DLB早期診断 症例アトラス①
症例アトラス老年期の妄想性うつ病として発症した、レビー小体型認知症(DLB)
- 警告・禁忌を含む使用上の注意等は、添付文書をご参照ください。
- 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
- DaTViewによる画像解析は、核医学画像解析ソフトウェア「medi+FALCON※」を使用することで実施可能です。
(※認証番号:301ADBZX00045000) - 本コンテンツで使用している症例・画像提供元:岡山大学 竹之下 慎太郎先生/寺田 整司先生
老年期の妄想性うつ病として発症した、レビー小体型認知症(DLB)
症例提供
竹之下 慎太郎 先生 / 寺田 整司 先生
岡山大学病院 精神科神経科
入院時から寡動、前傾姿勢をみとめ、注意の著明な日内変動が目立っていた。ボルチオキセチン、オランザピン等の薬物治療が行われたが改善せず、次第に臥床傾向となり食事摂取困難となった。(認知機能検査は精神症状が酷く、実施できていなかった。)
ドネペジル、レボドパで加療され、1年程良い状態で経過した後、妄想と抑うつ症状が再燃し、再び緊張病性昏迷に陥り、2回目の電気痙攣療法を実施した。
両側前頭葉に血流低下を認める。側頭葉、後頭葉、小脳、脳幹の血流は保たれている。
Original画像
Early H/M比:1.23(閾値 2.2)
Delayed H/M比:1.11(閾値 2.2)
Washout Rate:26.9%
本症例は、老年期の妄想性うつ病として発症し、薬物療法に反応せず治療に難渋する中でレビー小体型認知症が疑われた。
本症例のポイント
近年、prodromal DLBの研究用診断基準2)が発表され、レビー小体病を背景に持つ精神障害が注目されている。老年期精神障害の診療において、背景にDLBが併存している可能性を念頭に置いておく必要がある。
- SPECT機種名
- コリメータ
- 撮像開始時間
- 収集モード
- 収集角度
- 収集時間
- GCA9300R
- FANHR(N2)
- 投与後240分
- continuous
- 3°
- 28分
- エネルギーウィンドウ
- 回転半径
- マトリックスサイズ
- 収集拡大率
- 画像処理フィルタ
- 遮断周波数
- 159KeV±10%
- 13.2cm
- 128×128
- 1.0倍
- Butterworth
- 0.76 cycles/cm
- 次数(order)
- 画像再構成法
- 減弱補正
- 散乱線補正
- ピクセルサイズ
- スライス厚
- 4
- OS-EM(Iteration:10,Subset:10)
- あり(Chang:μ=0.146cm-1)
- あり(TEW法)
- 1.72mm
- 1.72mm