健常成人志願者を対象とした123I-イオフルパン-SPECTの
健常成人データの収集に関する多施設共同研究 (UMIN000016811)
概要 |
健常成人志願者を対象とした123I-イオフルパン-SPECTの健常成人データの収集に関する多施設共同研究 |
目的 |
123I-イオフルパンの健常例におけるドパミントランスポータ画像データを収集し、年齢や性別毎の画像、正常値及びその範囲を評価する |
選択基準 |
❶ 日本人の健康な志願者、性別は不問とする。
❷ 同意取得時の年齢が30~90歳である者
❸ Unified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)PartIIIの合計スコアが0(60歳以下)、もしくは5未満(61歳以上)
(設定根拠)高齢者では、健常例であっても運動症状が出現することがある。ヨーロッパでDaTSCANの正常例を収集した報告のUPDRSの選択基準と同等に設定した。
❹ Beck Depression Inventory (BDI:ベックうつ病調査票) 10点未満である者(BDI-IIでは12点未満)
(設定根拠)ヨーロッパでDaTSCANの正常例を収集した報告のBDIの選択基準と同等に設定した。
❺ Japanese Version of The MONTREAL COGNITIVE ASSESSMENT(MoCA-J)26点以上である者
(設定根拠)MoCA-Jの26点以上が、正常範囲であると考えられているため
❻ 本研究の内容を理解し、遵守する能力がある者
❼ 本人から文書で同意が得られる者
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除外基準 |
❶ 神経学的検査で異常を認める者
❷ 精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版新訂版(以下、DSM-5)の診断基準で認知症と診断された者
❸ 第一度近親者にパーキンソニズム又はレビー小体型認知症の病歴を有する者
❹ 以下に示すMRI検査が禁忌の者
- ・心臓ペースメーカ装着、人工内耳、非磁性体である確認が取れない脳動脈瘤クリップ、体内に埋め込んだ生命維持装置、体外の生命維持装置への依存、高度の閉所恐怖症である者
- ・非磁性体との確認が取れない体内の金属(心臓人工弁、外科用クリップ、ステント、インプラント、職業あるいは軍事活動による金属断片(とくに強磁性体)など)がある者
- ・特別な注意の必要性(心停止の可能性が高い患者、閉所恐怖症、心不全、発熱、発汗能力の低下・喪失、意識がない、鎮静剤を大量に摂取、錯乱、確実なコミュニケーションが取れない)がある者
- ・永久的な刺青、アイライン、金属性顔料を使用した化粧品を用いている者
- ・妊娠(胚または胎児への安全性が確立されていない)している者
❺ 本剤の脳への集積に影響を及ぼすと考えられる以下の薬物を使用している者
塩酸コカイン、マジンドール、塩酸メチルフェニデート、塩酸セルトラリン、選択的セロトニン再取り込み阻害薬
❻ 以下のA Single-Question Screen for Rapid Eye Movement Sleep Behavior Disorde(RBD1Q:単一項目患者自記式RBDスクリーニング質問票)に当てはまる者
「睡眠中に夢の中の行動を実演している(例えば、殴る、腕を空中で揺り動かす、あるいは疾走動作)と言われたり、自分自身でそう疑ったりしたことがある者」
❼ アルコール又はヨウ素に対する重篤なアレルギーを有する者
❽ 妊婦、授乳婦及び妊娠している可能性のある者
❾ 担当医師らにより本研究への参加が不適当と判断された者
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