ビザミル静注 読影のポイント
  • 掲載されている薬剤の使用にあたっては、各製剤の最新の電子添文を参照ください。
  • 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。

ビザミル読影の基本

画像読影方法を確認するための概要。eラーニングの代用として使用しないこと。
読影トレーニングプログラムのホームページはwww.readvizamyl.comにてご確認ください。

 

はじめに

ビザミル®静注の効能又は効果は、アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化および、 抗アミロイドベータ抗体薬投与後の脳内アミロイドベータプラークの可視化である。

ビザミルは臨床評価と併せて用いること。

ビザミルは精細なカラースケールでアミロイドベータプラーク(老人斑)の画像化を実現。

・ 陰性画像は、わずかな老人斑が存在するか又は老人斑が存在せずADの診断とは一致しないことを示す。
・ 陽性画像は、老人斑が中~高密度であることを示す。

ビザミル®静注1バイアル(120~370MBq)を静脈内に投与し、投与後60~120分に撮像を開始する。
投与量185MBqにおける標準的な撮像時間は20分間である。

アミロイドPET診断薬は老人斑ばかりではなく脳血管アミロイド(脳アミロイドアンギオパチー:CAA)にも集積し、そのどちらに集積しているかをPET画像のみから区別することはできないため、結果を解釈する上では留意が必要である。

「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン(改訂第3版)」より

 

まとめ

ビザミル画像の読影により脳内老人斑密度を視覚的に評価することが可能。
ビザミルは臨床評価と併せて用いること。

画像ノイズ、皮質リボンの菲薄化を伴う萎縮又は不鮮明な画像により読影が困難な画像では、誤った読影をする可能性がある。

ビザミル画像の読影の補助として、入手可能であればMRI又はCT画像を観察することを推奨する(特に萎縮が疑われる場合)。

本コンテンツでは、ビザミル画像の読影の基本原理の概要を示す。

本ページの記述内容をもって、読影トレーニングプログラムの代用とすることはできない。