【骨の検査】骨シンチグラフィ検査を受けるにあたって
監修 日本核医学分科会・腫瘍・免疫核医学研究会
骨シンチグラフィとは?
なにがわかるのですか?
全身の骨のようすを写真に撮って、癌の骨転移、外傷等による微小骨折など、X線検査ではわかりにくい様々な骨の状態を詳しく調べることができる検査です。治療の前後で調べて治療の効果をみたり、疲労骨折や骨粗しょう症による骨折を早期に発見したりするのに用いられています。
どうやって調べるのですか?
放射線を出すラジオアイソトープ(RI)でしるしをつけた、骨の組織に集まる性質のあるくすり(放射性医薬品)を注射し、それから出る放射線を特別なカメラでとらえて全身の骨のようすを観察します。くすりは骨の代謝や反応が盛んな部分に多く集まるので、骨の状態が変化している部分があることがわかります。
全身の撮影の後、より詳しくみるため追加で特定部位を詳細に撮影することもあります。
放射線の影響はありませんか?
核医学検査1回あたりの被ばく線量は0.5~20mSv程度で、X線検査やCT検査でうける被ばく線量と同程度と考えられます。 検査の目的により投与する検査薬の量は異なりますが、投与量は微量なため、副作用はまれです。