レビー小体型認知症はどんな病気?
なぜレビー小体型認知症になるの?

レビー小体型認知症はどんな病気? タイトル画像

【監修】神奈川歯科大学附属病院
認知症・高齢者総合内科
眞鍋 雄太先生
レビー小体型認知症ってどんな病気?イメージイラスト
脳に「レビー小体」というかたまりができ、認知症になります。
レビー小体の画像
症例提供:
横浜市立大学名誉教授 小阪 憲司先生

 

脳の神経細胞に「レビー小体」というたんぱく質のかたまりができます。レビー小体が神経細胞を傷つけ壊してしまうので、結果として認知症になります。

 

「レビー小体」は全身の神経細胞にできるためレビー小体病という全身病と考えられます。

 

レビー小体は脳だけでなく、全身に張り巡らされた神経にもできます。どこの部位に多くできるかによって症状が異なるため、別の病気と思われやすいのですが、「レビー小体病」として総称されています。

脳のイラストと説明(大脳皮質に多くできるレビー小体型認知症、脳幹に多くできるパーキンソン病、全身の自律神経細胞にできる
慢性便秘症等)

 

また、ドパミン神経の減少によって体の動きに障害があらわれます。

レビー小体型認知症では脳のドパミン神経が壊れます。ドパミン神経細胞は脳が全身の筋肉に運動の命令を出すのに必要な神経伝達物質ドパミンを作る神経細胞です。そのため、ドパミン神経細胞が壊れるとドパミン量が減って体がうまく動かせなくなります。

 

体を動かすときの脳の働き

 

体を動かすときの脳の働き説明図