主な核医学検査_脳
・掲載されている薬剤の使用にあたっては、各製剤の最新の電子添文を参照ください。
・紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。

脳受容体シンチグラフィ

使用される放射性医薬品

123I-iomazenil【販売名:ベンゾダイン®

検査の原理

123I-iomazenilは、脳内の中枢性ベンゾジアゼピン受容体に高い親和性を示し、選択的に結合します。したがって、本剤投与3時間後に撮像した脳のSPECT像は、中枢性ベンゾジアゼピン受容体に結合した本剤の分布を反映し、本剤を用いた検査により局所脳内中枢性ベンゾジアゼピン受容体の分布を評価することができます。

検査の流れ、注意事項

ベンゾジアゼピン系薬剤を服用している場合は、123I-iomazenilの脳内薬物動態が影響を受けて画像が劣化する可能性があるため、可能であれば投与前数日間の休薬を行います
通常、本剤投与3時間後に頭部のSPECTを撮像します。 


*:書籍 新核医学技術総論 臨床編(山代印刷株式会社)より引用

解析方法、定量法

一般的なSPECT収集条件は、123I-IMPと同等と考えられますが、後期像で発作焦点を正確に描出するために、123I-IMPよりを用いた脳血流SPECTより収集時間を長く設定してもよいです**。OMまたはAC-PCラインを基準に3断面の断層像を再構成します。内側側頭葉てんかんでは冠状断層像が重要で、左右対称になるように被検者の位置決めに注意します。必要により海馬長軸断層や3D表示を行います。また、統計学的機能解析ソフトにより診断精度が向上することもあります。

**:書籍 新核医学技術総論 臨床編(山代印刷株式会社)より引用

臨床的意義

•外科的治療が考慮される部分てんかん患者におけるてんかん焦点の診断に有用です。

 

前頭葉てんかん(22歳男性)

ベンゾダイン®注 シンチグラム集より引用
症例提供:国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 松田一己先生