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核医学とは、ごく微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含む医薬品や医療機器を使って、病気の診断や治療を行う医学の専門分野です。当社では、診断と治療の両面でRIの特性を生かした製品や技術の研究開発から製造、供給、さらに近年では、当社の技術を活用して製薬企業の研究開発の効率化に貢献する受託事業を行っています。

研究倫理指針

ヒト試料・遺伝子利用研究倫理審査委員会

医薬品または医療機器の研究開発では、貴重な研究資源であるヒト試料や遺伝子情報を扱う可能性があります。当社では、倫理および個人情報保護の観点からヒト試料・遺伝子利用研究倫理審査委員会を設置して、研究の妥当性を確認しています。

信頼性の基準の順守

新製品の申請書に添付する申請資料は、信頼性基準下で実施された試験データに基づき作成される必要があります。当社では、信頼性基準委員会を設置し、試験の正確性、網羅性および保存性の確保に努めています。

技術移転ガイドライン

製造販売承認申請を予定する新医薬品が研究開発部門から生産部門へ受け渡される過程、および既存医薬品の一部変更承認申請、製造所の変更または追加等に際しては、部門や製造所間で技術移転を行う必要があります。当社では、適正な技術移転のあり方を「技術移転ガイドライン」として定め、製造および品質の一貫性を確保するために必要となる情報および手順等を明確にしています。

取り組み

創薬

生体内で起きている分子レベルでの変化や反応を画像化(分子イメージング)できる放射性医薬品の特性を生かし、可視化によってこれまで困難だったタイプのがんの診断を可能にしたり、認知症の原因と疑われる物質を描出することで病態解明を助けるなど、新たな分野での利用法を開拓しています。 また、近年世界的に注目されているセラノスティクス(治療と診断の融合)にも取り組み、治療用RIとなるα線放出核種の生産研究と、それを用いた創薬研究も進めています。

αSTARTZ

腫瘍抗原に特異的に結合する抗体などのさまざまな分子に、他にはない当社独自の技術を用いて、治療用にアクチニウム225、診断用にジルコニウム89を部位特異的に標識させることができます。私たちはこの技術(αSTARTZ*)を使った標的α線治療(TAT)薬の研究開発を進めています。
*225Ac-α Site Targeting Advanced Radioisotope Treatment via 89Zr-CDx

RI治験使用薬製造受託サービス

RI治験使用薬の製造・供給で製薬企業の臨床試験をサポートします。
新薬の臨床試験において行われる適切な被験者の選別や、新薬候補化合物の有効性・安全性などの臨床的価値を判別するための指標として、放射性同位元素(RI)で標識された治験使用薬が数多く利用されています。当社は、臨床試験計画に合わせてRI治験使用薬を製造・供給することで、製薬企業の臨床試験を支援し、先端医療の実現に貢献します。

特長 ~当社が選ばれる理由~

創業以来50年にわたり放射性医薬品事業で培ってきた技術力と生産体制により、確実で信頼性の高いRI治験使用薬の製造受託サービスを提供します。

さまざまなRIに対応

SPECT、PETを問わず、お客様の化合物や評価目的に応じて、さまざまなRIを選択できます。

111In 123I 99mTc 18F 64Cu 89Zr …

診断分野

SPECT/PET診断薬

当社の柱である診断薬事業では、長年にわたり業界をリードするSPECT*1診断薬と、日本で初めてデリバリーを実現したPET*2診断薬を扱っています。これら放射性医薬品を使った核医学検査は、臓器の働き具合を可視化することができ、がん、脳血管疾患、心疾患などの早期発見・治療に貢献します。 *1:Single Photon Emission Computed Tomography(単一光子放射断層撮影法)
*2:Positron Emission Tomography(陽電子放射断層撮影法)

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製品の安定供給を果たすために

半減期が短く在庫ができない放射性医薬品の安定供給を果たすために、当社は全国的な規模で製造拠点を開設し、お約束した時間どおりに各医療機関に製剤をお届けするビジネスモデルを確立してまいりました。

製造拠点と出荷製品全国マップ