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- ● 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書を参照ください。 - ● DaTViewによる画像解析は、「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」†を使用することで実施可能です。(† 承認番号: 301ADBZX00045000)
- ● DaTSCANによるSPECT画像の定量的指標であるSBR(Specific Binding Ratio)は使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって異なりますので、その解釈には十分ご注意ください。
薬剤性パーキンソニズムとPD/DLBの鑑別が必要であった症例

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年齢相応のラクナ梗塞が見られる程度で、特に異常は認められなかった。
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後頭葉に軽度の血流低下が認められたため、DLBの可能性も考慮したが、症例背景から、この時点ではprobable DLBと診断するには至らなかった。

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
SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。
両側線条体ともに集積は保たれており、正常と判断された。
■まとめ
当初から薬剤性パーキンソニズムの可能性はあったが、PDやDLBの発症も疑われた。抗精神病薬を漸減している間も症状は続き、補助診断としてDaTSCANを行った。結果からDLB、PDを否定、薬剤性パーキンソニズムの可能性が高いと判断し、治療方針を変更せず、症状の改善をみた。DaTSCANにより薬剤性パーキンソニズムとDLB、PDの鑑別が迅速にできた症例である。