- ● 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書を参照ください。 - ● DaTViewおよび3D-SSPによる画像解析は、「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」†を使用することで実施可能です。(† 承認番号: 301ADBZX00045000)
- ● DaTSCANによるSPECT画像の定量的指標であるSBR(Specific Binding Ratio)は使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって異なりますので、その解釈には十分ご注意ください。
うつ病、妄想性障害との鑑別に難渋したレビー小体型認知症(DLB)
海馬の萎縮を含め、特異的な異常は認められなかった。
施設基準値及び患者の年齢を考慮し、軽度集積低下と判断した。
SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。
■まとめ
臨床的にはうつ病、妄想性障害と判断される症例の中に、薬物に対する反応の悪さや外的ストレスから、何とは言えない違和感を感じることがある。これらの症例に認知症を疑い認知機能検査を施行しても、認知症といえるほど認知機能は低下しておらず、DLBを疑いつつも、今までは確証が得られなかった。
本症例の認知機能はMild Neurocognitive Disorderのレベルであるが、抗精神病薬への過敏性、幻聴がみられた。 DLBのコア特徴としては認知変動しか存在せず、従来は診断に悩むところであるが、DaTSCANにて軽度の線条体の集積低下を認めたため、probable DLBと診断した。