
(※認証番号:301ADBZX00045000)
アルツハイマー型認知症(AD)からレビー小体型認知症(DLB)への診断変更
※近親者などが偽者と入れ替わっていると確信する妄想
「注意」、「言語(理解)」、「記憶」に重度障害、「言語(呼称)」、「構成」に中等度障害をそれぞれ認めた。
側頭葉内側部を中心とした大脳皮質萎縮を認めた。


後頭葉内側部、楔前部の血流低下を認めた。


両側被殻の集積低下を認めた。
SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。
■まとめ
本症例では全般性認知機能障害と物盗られ妄想を主徴とする進行性認知症であり、当初ADが想定された。しかし同時にカプグラ症候群や後頭葉血流低下がありDLBの可能性も念頭にDaTSCANを実施した結果、ドパミントランスポーターの低下という示唆的特徴が得られた。さらに経過とともに出現した寡動症状と併せてprobable DLBの診断となった。
病理学的にはアルツハイマー病理、レビー小体病理いずれも併存する症例と予想されるが、臨床像の明確化を重視し診断変更を行った症例である。