「警告・禁忌を含む使用上の注意」等については添付文書を参照ください。
紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
3D-SSPによる画像解析は核医学画像解析ソフトウェアmedi+FALCON*を使用する事で実施可能です。
(*認証番号:301ADBZX00045000)
本コンテンツで使用している画像提供元:日本医科大学武蔵小杉病院
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違いのわかるSPECT診断シリーズ 4 ADとVaDの鑑別診断 編 2
診断フロー:脳血管障害とADとの関係を考慮
脳血流SPECTを診断フローに組み込むことで、ADの関与を確認できます
診断は病歴に脳血管障害の既往がある場合とない場合に分けて行う必要があります。
病歴に脳血管障害の既往が
ある場合 5)
ある場合 5)
病歴に脳血管障害のある場合は、脳血管障害と認知症発症の間隔が3ヶ月以内であるか、3ヶ月以上で あるかが重要です。
間隔が3ヶ月以上の場合はADを否定せず、確認のために脳血流SPECTを実施することが望まれます4)。
間隔が3ヶ月以内の場合はVaDを考慮します。
間隔が3ヶ月以上の場合はADを否定せず、確認のために脳血流SPECTを実施することが望まれます4)。
間隔が3ヶ月以内の場合はVaDを考慮します。
病歴に脳血管障害(脳血栓、脳塞栓、脳出血)の既往があり、その後に認知症様症状の発症がある場合
脳血管障害と認知症発症の間隔 | |||||||||
3ヶ月以上
発症が緩除
|
3ヶ月以内
発症が
急激または段階的
|
||||||||
ADを否定しない | 脳血管障害に続発する 認知症を考慮する |
||||||||
確認のために SPECTを実施 |
病歴に脳血管障害の既往が
ない場合 5)
ない場合 5)
病歴に診断の確定した脳血管障害がなく、認知症様症状がある場合については、神経症状や合併症など から脳血管障害の有無を判断し、X-CTかMRIを実施します。 そこで病巣が認められなければ、ADを否定せず、確認のために脳血流SPECTを実施することが望まれ ます4)。
病歴に診断の確定した脳血管障害のない認知症様症状の場合
片麻痺や感覚障害などの局所神経症状 | バビンスキー徴候などの錐体路徴候 | 持続する高血圧、コントロール不良の糖尿病、脱水 | ||||||||||||||||
TIAの既往、心因性でないめまい、ふらつき | 心房細動などの不整脈 | Hachinskiの虚血スコアが7点以上 | ||||||||||||||||
上記を認めた場合、VaDを疑い、X-CTかMRIを実施するのが望ましい
脳血管障害→認知症→病巣(-)
病巣がなければ… | |||||
ADを否定しない | |||||
確認のために SPECTを実施 |
ADの関与の有無によって治療方針が異なります。
適切な治療方針の策定には、脳血流SPECTによる鑑別診断をお勧めします。
適切な治療方針の策定には、脳血流SPECTによる鑑別診断をお勧めします。