紹介した症例は、臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
認知症の原因と脳血流SPECT検査について
- 監修
- 清水 聰一郎 先生
東京医科大学 高齢総合医学分野 主任教授
- 症例提供
- 東京医科大学 高齢総合医学分野
認知症の原因と脳血流SPECT検査について
認知症の原因(種類)について
認知症は原因によって、症状や経過に違いがあります。
認知症の治療やケアにも違いがあります。
最適な治療やケアのために認知症の鑑別診断が必要です。
J Neurol sci 2002;196:63-69から作成
脳血流SPECT検査の手順
①
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検査に必要な放射性医薬品を静脈注射します。装置のベッドに仰向けに寝ます。
②
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頭の周りをカメラが回ったり、トンネルのようなカメラの中に頭を入れたりして撮影します。20~30分で終わります。
③
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脳の血流分布の画像が作成されます。
脳血流SPECT検査の目的とMRI/CT検査との違い
脳血流SPECT検査 | MRIやCT検査 | |
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脳の血流分布の異常を調べます。認知症の原因で血流異常(低下)部位が異なります。 | 脳出血や脳梗塞(血管障害)、脳の萎縮、脳腫瘍などを調べます。 | |
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症状、血液検査、認知機能を調べる検査、MRIやCT検査、脳血流SPECT検査などの結果を参考に認知症の鑑別診断を行います。
脳血流SPECT検査について