
- ● 「警告・禁忌等を含む使用上の注意」等については添付文書 ご参照ください。
- ● 紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
- ● 3D-SSP/Z-Graphによる画像解析は、「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」※を使用することで実施可能です。(※認証番号:301ADBZX00045000)
- ● 本コンテンツで使用している画像の提供元:兵庫県立姫路循環器病センター
このページ内のコンテンツは症例提供いただいた近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門 教授 石井一成先生による音声と動画の解説がございます。本ページ内の「」をクリックすると音声が、画像内の「▶」をクリックすると動画が再生されます。
画像読影の実際 アルツハイマー型認知症(AD) 非典型SPECT画像所見例
症例の背景
AD疑い例の読影のポイント
海馬、海馬傍回、頭頂連合野、側頭連合野の萎縮、側脳室の拡大や脳溝の拡大を確認します。

右やや優位に両側海馬・海馬傍回の萎縮がみられたが、頭頂連合野など他の大脳皮質の萎縮はほとんどみられない。
読影所見 (低下部位 : ー 保持部位 : )
ADに典型的な血流低下パターンは指摘しにくいが、一次感覚運動野を挟んで両側頭頂連合野、前頭連合野の血流低下がわずかにみられた。横断像では後部帯状回・楔前部の低下の判定は困難である。
血流分布画像上の低下部位とZ-score画像の低下部位が一致している事を確認し、血流低下パターンに疾患特異性があるか確認します。
読影所見 (低下部位: 保持部位 :
)
横断像でみられた一次感覚運動野を挟んだ頭頂連合野と前頭連合野の低下所見は脳表血流画像でもみられた。一方、 Z-score画像では右頭頂連合野の血流がわずかに低下し、右後部帯状回の低下が目立つ。
後部帯状回に設定した関心領域では設定された閾値を超えた血流低下が右優位にみられた。なお右頭頂葉にも軽度の低下がみられたが、関心領域の一部にとどまっているため、関心領域として設定された閾値は超えるに至っていない。