
(※認証番号:301ADBZX00045000)
パーキンソン病の疑い
症例提供 : 愛媛大学 薬物療法・神経内科学 野元 正弘先生
現所属 : 済生会今治医療・福祉センター長/今治病院 脳神経内科
パーキンソン病(PD)を疑い、加療を開始する。治療薬(レボドパ)の反応は高くない。
心臓交感神経シンチグラフィを実施。
SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。
両側被殻の集積低下がみられた。また、尾状核は右優位で集積低下しており、SBRにも左右差が認められた。
(X-3年)
Early H/M比 2.39
Delayed H/M比 2.62
(X+1年)
Early H/M比 2.04
Delayed H/M 1.68
■まとめ
症状からみてPD疑い(パーキンソン症候群)の患者。PD(パーキンソン症候群)として加療を開始するが、レボドパの反応性は低かった。DaTSCANでは両側被殻への集積低下と左右差を認め、明らかな異常であり、PDが疑われた。治療薬を増量した結果、改善につながった症例である。