
(※認証番号:301ADBZX00045000)
レビー小体型認知症(DLB)とアルツハイマー型認知症(AD)の鑑別
画像診断にて、海馬の萎縮は描出されず、脳血流SPECTにて頭頂葉の低下に加え、右後頭葉内側の低下がみられた。また、心臓交感神経シンチグラフィにて軽度集積低下(H/M比1.8、カットオフ2.0)が認められたため、臨床症状よりアルツハイマー型認知症(AD)が疑われるもレビー小体型認知症(DLB)合併などの可能性も除外できなかった。
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T1強調画像では海馬の萎縮は描写されなかった。
VSRADでのVOI内萎縮度(Z-score)は0.55でほとんどみられなかったが、関心領域以外の帯状回後部から楔前部の萎縮が描出されている。
●本資材中のVSRAD表記はVSRAD文献発表時の表記を使用しております。 現在は医療機器承認を受け名称表記が変更されています。 |
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頭頂葉の低下に加え、右後頭葉内側の低下が認められた。

DaTView結果画像

SBRは使用機種、コリメータ、画像再構成法等によって変動します。
両側の線条体の集積は明瞭で形態異常も認められなかった。このためDLBの可能性は低いと考えられた。
■まとめ
臨床症状や神経心理検査などからADを疑ったが、MRIで海馬の萎縮は無く、脳血流SPECTで右後頭葉内側の集積低下がみられ、DLBの合併の可能性もあった。DaTSCANは正常集積であり、DLBの可能性は低いと考えられた。