
・掲載されている薬剤の使用にあたっては、各製剤の最新の電子添文を参照ください。
・紹介した症例は臨床症例の一部を紹介したもので、全ての症例が同様な結果を示すわけではありません。
・3D-SSP_Z-Graphによる画像解析は「核医学画像解析ソフトウェア medi+FALCON」※を使用することで実施可能です。
(※認証番号:301ADBZX00045000)
(※認証番号:301ADBZX00045000)
・画像提供(一部を除く):社会医療法人 共愛会 戸畑共立病院
・症例提供:医療法人 藤誠会 後藤クリニック
・本コンテンツ中のVSRAD表記はVSRAD文献発表時の表記を使用しております。現在は医療機器承認を受け名称表記が変更されています。
医療連携による脳血流SPECT検査利用例
アルツハイマー型認知症診断(Case 1)
● 受診の経緯
約1年前から物忘れの自覚。認知症(前頭側頭型認知症)の配偶者の介護において混乱し、イライラすることがしばしばあり、認知症を心配して受診。
● 受診後の経過
既往:高血圧、心房細動、高コレステロール血症、骨粗鬆症
別居している息子からの病歴聴取では、1年前と比べると物忘れの進行があり、物を置いた場所が思い出せないことや、季節に合った服を自分で選べないことがあった。
MMSE:26/30点(時間の見当識 1点 計算課題 3点)
HDS-R: 26/30点(時間の見当識 1点 5つの物品課題 2点 言語の流暢性 1点)
DASC-21:24点
配偶者からの日常生活障害の有無の聞き取りはできないが、物忘れの進行や、判断力の低下がみられること、MRI検査では側頭葉内側に軽度の萎縮を認めたこと、脳血流SPECT検査でもアルツハイマー型認知症を示唆する画像所見を認めたこと等を総合的に判断し、早期のアルツハイマー型認知症と診断した。
現在、コリンエステラーゼ阻害薬による治療を開始し経過を追っている。
MRI検査



両側の扁桃体や海馬に軽度の萎縮が疑われる
脳血流SPECT パーヒューザミン®注(123I-IMP)

両側頭頂葉、楔前部の血流低下と後部帯状回の軽度血流低下を認める。後頭葉の血流は保たれている。
アルツハイマー型認知症を示唆する血流分布である。
アルツハイマー型認知症を示唆する血流分布である。