Q6.デイサービス利用を嫌がる患者さんにどのように利用を勧めたらよいでしょうか?
介護する家族の精神的、身体的な負担を軽減するために積極的にデイサービスやショートステイなどの利用を勧めたいものです。患者さんがデイサービスを嫌がると家族から相談を受けたときのアドバイスを下に示しています。
デイサービス利用の勧めかた
まとめ
従来から言われているほど血管性認知症は多くないかもしれません。とくにアルツハイマー病変が先行し、その経過中に脳血管障害を生じると、臨床像から血管性認知症と診断されてしまう危険性が高いようです。実際、私たちが診療する認知症では、アルツハイマー病変に脳血管障害を合併する患者さんが最も多いと推測されます。そこで脳SPECT検査の役割として、両者の合併を視覚的に判断できることが挙げられます。臨床像で血管性認知症と診断される患者さんでも脳SPECT検査でアルツハイマー型認知症に特徴的な血流異常が見出されることをしばしば経験します。脳SPECT検査によってより詳細な病態解明が期待され、さらに適切な薬物療法や介護に結びつくといえます。認知症を生じる原因疾患の鑑別に脳SPECT検査は有効なツール3)です。
3) 日本神経学会 認知症疾患診療ガイドライン2017 P39, 医学書院