99mTc-HSA-Dは99mTcに強い配位能力を有するジエチレントリアミン五酢酸を介してヒト血清アルブミンに結合しているため、血中保持率が高く、優れた生体内安定性を示し、心疾患のみならず、血行動態、血管性病変の診断が可能です1)。
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健常成人男子3例に本剤370MBq を静脈内投与後0~3、3~6、6~10、10~24 時間に蓄尿を行い、尿中放射能の経時変化を検討しました。投与後3、6、10、24 時間までの平均累積尿中排泄率はそれぞれ6.9±0.60%、12.5±0.32%、19.6±0.82%、34.4±4.39%でした1)。
日本核医学会 核医学イメージングガイドライン作成委員会「核医学診断ガイドライン2008」1)の「Ⅴ消化器 9.消化管出血イメージング」には前処置・注意点に飲食についての記述はありませんが、消化管の血流増加の影響を考慮し絶食が望ましいと考えている施設もあるとの報告2)があります。
2) 横野 重喜 他 : 核医学技術 19:372-385, 1999
添付文書1)の「11.副作用」(一部抜粋)及び「17. 臨床成績」(一部抜粋)には以下のように記載しています。
11.1 その他の副作用
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第Ⅲ相試験
全417 例に対し、本剤に起因する異常所見は認められなかった。
なお、第Ⅰ相臨床試験において、健常成人男性3例(平均年齢39.0±6.7歳)を対象として、99mTc-HSA-D投与直前ならびに投与24時間後に、医師による診察、血液学的検査、血液生化学的検査、尿検査を行った結果、99mTc-HSA-Dに起因すると考えられる有意な検査値の変動は認められませんでした2)。
第Ⅰ相臨床試験(健常成人男性3例)では、10分後の画像で胃へ集積はみられず、3時間後、24時間後も同様に集積を認めませんでした1)。
胃が描画された疾患として、蛋白漏出性胃腸症2,3)や蛋白漏出性胃癌4,5)で報告があります。
2) 橘 良哉 他 : 日本消化器内視鏡学会雑誌 42:822-828, 2000
3) 牛山 淳 他 : 日本消化器病学会雑誌 101:1314-1319, 2004
4) 南木 浩二 他 : 臨床外科 56:979-982, 2001
5) 荒川 元 他 : 外科 63:627-629, 2001
“D”は、ジエチレントリアミン五酢酸(Diethylenetriaminepentaacetic Acid : DTPA)の頭文字を表しています1)。
「生物由来製品」に指定されています1)。このため、血液製剤管理簿を作成し保管する義務はありません2)。
2) 平成15年5月15日付 厚生労働省医薬局 医薬発第0515017号「薬事法及び採血及び供血あっせん業取締法の一部を改正する法律の一部の施行について」